十二支には位相法という約束事があります。その中の一つで漢方の考え方の基になったといわれる「害」について少し。
「害」の組み合わせは六種類あり「子と未」「午と丑」「寅と巳」「亥と申」
「酉と戌」そして「卯と辰」です。
今年は「庚子」の年なので「未」が(算命学では「立春」を一年の始まりとしていますから、来年の二月の初めまでは「庚子」年です)、今月は「丙戌」ですので「酉」が、
「害」の組み合わせに当たります。
人は誰でも生まれた年、月、日と三つの干支を持っています。
その三つのうちのどこかに「未」があれば今年、「酉」があれば今月は、
「害」の影響を受けるということになります。
では、「害」はどういう影響を及ぼすのか、簡単に言うと「病気と裏切り」です。
ですから、「害」の影響があるときは普段よりも体に気をつける必要があるのは
もちろんのこと、心の健康にも普段より気をつける必要があります。
「害」は精神と現実のバランスが乱れている状態で、それが現実面に出ると「病気」
になり、精神面に出ると「裏切り」ということになるのですが、文字通りの「裏切り」としての作用と、それとは別の「裏切り」という作用もあり、それはちょっと独特で、自分が相手に期待していたことや想像していたことと違うことを相手がしたときに、
自分が勝手に相手に思ったことなのに「裏切られた」と思ってしまうという形の
「裏切り」です。
ですから当然、相手は裏切った感覚はなく、いつもと変わらないわけですから普通に
接してきます。そういう相手の様子でまた余計にいやな気持になってしまうということ
がループになると心身に影響が出て「病気」になることも当然あります。
ですから私は、この「害」の時期は体に気をつけながら、して欲しいことがあれば
やんわり伝え、周りの人にあまり期待をしないように、気をつけています。
人は、「~して欲しいのにわかってくれない」とか「普通こうするよね」とか勝手に
思ってストレスをためてしまいがちですが、何をしてほしいのかは言わなければわからないし、「普通」も何が普通なのかはっきり決まっているわけではなく、ましてや自分が普通のが基準なわけではないので、こういう気持ちになることは結構ありますよね。
今日「害」についてお話したのは、何を隠そう私が「酉」を持っているからで、今月は
「害」の月に当たり、なおかつ「天中殺」の月でもあるので、自分への戒めの意味も
あり、書いてみました。
私は何か一人でじっくり取り組むものがあると精神的にいいように思うので、
最近は特に手作りや占いの勉強などの時間を増やしています。